2015年03月10日

伯釣旅 第139話 〜最終回〜 4ヶ月の長旅を終えて、ついに!無事日本に帰国!

12/18(木)
日本時間で朝の8時ごろ、飛行機は日本に到着した。

通路から外を覗くと、窓越しに雪がちらついているのが見える。寒い。

入国審査を終え、バッグが流れてくるのを待った。


ドイツで随分早い時間にチェックインしたせいか、荷物がなかなか出てこない。

立ったまま、しばらく待つ。


「もうこれで終わりかぁ…」


飛行機の中では気付かなかった、いや気付かないようにしていただけかもしれないが、乗客の95%以上は日本人だった。ここはもう日本なのだ。もう終わったのだ。



耳に入ってくる人々の会話。日本語が聞こえてくる。



荷物を待っている間、なぜだか「荷物が出てこなければいいのに…」なんて考えたりしていた。


できれば旅を終わらせたくないのだ。



先に釣竿が、箱に乗って流れてきた。

その5分後にバックパックが。


慣れた手つきでストラップを調整し、肩にかけ、税関申告のゲートへ。



「おはようございます。ご旅行でしたか?今回はどちらへ?こちらのバッグだけ見せてもらっていいですか?」



見た目が怪しいので(?)声をかけられたが、バッグを少し開いて見ただけで、もういいですと言われた。
竿についてる数々のシールが効いたかな。笑


日本はこの日大寒波。大雪。

名古屋では観測史上二番目の積雪で、都心部でも23センチの積雪があったとか。

ドイツから出る前、日本から雪の情報は聞いていたけど、まさかここまで降っているとは。正直驚いた。あたり一面真っ白なのだ。このエリアでこの雪の量は例年ならまず無い。


おかげで乗ろうとしていた高速バスは運休。
仕方なく電車で帰ろうとしていたらダイヤが乱れ、次に何が出るかまだわからないとのこと。

窓口ではサラリーマンらしき男性が大声でキレている。見ていて「平和だなぁ日本は。そしてバカだなぁ…」、なんて考えていた。職員さんは悪くないのに謝っている。
海外だと、悪くても謝らないけどね、なんて。まぁどうでもいいか。笑



しばらくウロチョロしたが、腹を決めて、来たやつに乗って動き出すのを待った。

なんだかんだで時間がかかり、名古屋まで進まない。

名古屋から近鉄に乗って、◯◯駅へ。
こちらはダイヤの乱れはほとんどなく、サクッと帰ることができた。

最寄駅からは吹雪。

若い大学生くらいの男の子がこっちを見てくる。大型ザック二つに釣竿を持っているからだ。


日本は少しでも変わった人が街にいるとジロジロ見てくる。


これは悪い文化だなぁなんて思う。


各国色々行ったが、海外だとこのまま電車乗っても、スーパー入っても、誰も見てこないけどね。

それだからこの国は…いや、今日は悪いことをいうのはやめておこう。自分の旅のフィナーレなのだから。



そんな視線を受けながらも、「俺はずっと遠くに旅に出ていたのだ!生と死の狭間を彷徨いながら…オマエらよりもずっと濃い生活を体験してきたんだかんな!坊主!」なんて自分の内側で吐き捨てるようにつぶやいた。笑


そんなどうでもいいこと考えながら、メガネが雪で曇り、見えなくなりながらも、アパートを目指した。



ようやく自分のアパートへたどり着いた。久しぶりだ。


バックパックから、鍵を取り出す。


数ヶ月使っていなかったせいか、鍵はややくすんでいるように見えた。



帰ってきた。アイムホーム!



濡れた服を全て脱ぎ捨て、洗濯機へ。タンスから久しぶりに見る服を取り出して着る。




何かを食べたい。何にしよう…。時間はすでに15時を回っていた。お昼ご飯を食べていない。


少し考えた末、近所の牛丼屋さんへ。吉野家だ!


「いらっしゃいませ。」
「牛丼大盛り下さい。」


久しぶりに日本人と日本語を話した。さっき、空港で駅の職員さんと話した時は気が付かなかったけど。



すぐに丼が来た。はやい!なんて早いんだ日本って。


先に出されたお茶も久しぶりでやけに美味しく感じる。

これぞオリジナル・ジャパニーズジャンクフード!一人で感動しながら食べた。



さっさと食べて部屋へ。


久しぶりの自室。


珍しく飛行機で寝ずに映画ばかり観たので眠い。とにかく眠い。さっきも電車の中でほとんど寝ていたが、やっぱり眠い。


しばらく寝ることにした。久しぶりの自分のベッド。一瞬で眠りに落ちた。


IMG_1449.JPG

起きるともう日は暮れていて、時刻は9時過ぎだった。



一瞬全てが夢だったような錯覚に陥った。



夕食を買わなくては。
近所の「スギ薬局」へ行ってみる。



大したもの売っていないけど、久しぶりの日本のお店にワクワクした。


久しぶりに…不健康極まりないカップラーメンを選んだ。どん兵衛と一平ちゃんだ。



部屋に戻ってお湯を沸かした。まずはどん兵衛を開け、粉を入れる。



「終わったんだ。。。全てが。」




どん兵衛ができるまでの5分間、バックパックから荷物を取り出して、片付けをしている時に再びふと出てきた一言だった。





突然涙が溢れ出した。もう本当に終わったんだと。


一人で声を出して泣き崩れた。


悲しさと嬉しさと切なさと達成感。そして希望の涙だった。



5分後、空しくタイマーの電子音が響いて我に返った。



久しぶりのカップ麺の味。


とても優しい味がした。




涙と湯気でメガネが曇り、全く前が見えなくなった。




完。


posted by 日野君 at 21:39| Comment(0) | ブラジル釣行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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