2015年04月08日

豪州&新西蘭釣行 回想記 第2話 ゴルフ場でピーコックバス。

2013年12月19日 
朝8時45分 ピヨピヨと鳴いている鳥の声で目を覚ました。
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日本の鳥と当然違うから、朝の雰囲気も少し違うように感じる。気温も涼しいというよりも少し寒いくらいだ。まぁ日本は今冬なのだから、寒いと文句を言うのも少し変な気がするが。 昨夜到着が遅くて、寝る時間が遅かったせいもあり、朝は少しスローなスタート。朝食の前に日本から持ってきていた日本茶をすする。心が落ち着く。やはり僕は日本人だ。

お茶を飲みつつ、さっそく荷物を開き、釣りの準備をする。 もう一人の現地在住の日本人の知人、山脇さんと電話で連絡を取り合い、集合場所を決めた。沈さんも山脇さんも、釣りはしないのだけれど、日本から来る物好きな僕をいつも「日野さん本当に好きですね〜」と笑いながらいつも旅に協力していただいている。本当にありがたい。 10時15分出発の準備ができた。荷物を車に積み込み沈さん宅を出る。

11時ごろ遅い朝食、というかブランチになってしまったのだが、近所の食堂で僕のマレーシアにおける朝食の定番「雲呑面(ワンタンミー)」を食べる。
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中国語で書くと雲呑面だけど、日本語だと雲呑麺。麺は面なのだ。

メニューもいろいろ感じで書かれているが、相変わらず一切読めない。読めないからかいつも雲呑面を頼む。沈さんに聞いてもいいが、全部のメニューを説明してもらうのもなんだか申し訳ないし、そもそも僕はこれを食べたいのだ。サッパリしていていつ食べてもうまい!
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マレーシアの魅力の一つは何と言っても料理だと思う。中華系、マレー系、インド系などなど、エリアによって住んでいる人種が違う為か、一つの町でいろいろな国の料理を味わうことができる。日本だと違う食文化を味わおうとするとどうしてもお値段が気になってくるのだが、マレーシアは物価の違いももちろんあるのだろうが、ほんとうに庶民的。店の多くがほとんど低価格。かつ当たり前だがうまい。いやまずかった料理というものがほとんどないのだ。本当に。食べ物が好きだから何度も来てしまう、といっても過言ではない。

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日本で、「奥さんが料理上手だと、亭主は仕事を早く終わらせてすぐ自宅に帰ってくる」というけど、僕はそんな感じでマレーシアの料理に心を、いや胃をつかまれているのかもしれない。 その後移動し、久しぶりに山脇さんと再会。少しだけお仕事をお手伝い。 そして14時過ぎ。いよいよ釣りへ。

前回の滞在時、初のピーコックバスを釣り上げることができた思い出の場所、 「クリアウォーター」というゴルフ場へ向かった。 釣りなのにゴルフ場?? そうここはゴルフ場なのに、その敷地内にある無数の池で釣りを楽しむことができるという、不思議な場所なのだ。

日本の本や雑誌等では某TT地区が有名なのであるが、実際エリア一帯に無数にある池のすべてで釣りをしていいわけでもなく、また個人の所有しているエリアも多いため、情報が少なく、知人もいない日本人が連休中にふらっと行ってさっと釣りをするというのは、案外難しい。
しかし、ここは一応入場料を払わなければならないけども、門ではガードマンが管理しているので治安の面も安心できるし、一般の釣り人が入ることは難しいため、釣り人が少ない。まさにパラダイスなのである。

とはいえ、釣り堀ではないので思い切り野生の魚たち。そんなに簡単ではない。そこが釣り人を熱くさせる。 ここでの主な対象魚は南米ブラジル原産の「ピーコックバス」。他には、タイにも生息している人気ターゲット「トーマン(タイ語だとシャドー)」だ。この二種をメインで狙う。 守衛さんに門で「コノニホンジン、釣りに来た」と沈さんに説明してもらい、ゴルフコース沿いの道を進む。

奥にある受付で簡単な手続きを済ませ、さっそく釣りスタート。
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正直、僕以外二人は全く釣りに興味ないので、毎度ながら僕が釣りしている時間ずっと待たせてしまうことになる。暇を他人に与えるというのは、お互い結構な苦痛で、本当に申し訳なく思った。そこで、山脇さんには日本から持ってきていた「地球の歩き方」で読書(?)をしてもらい、沈さんには僕のカメラを持っていただき、カメラマンになってもらうことにした。「こんな人使いでいいのだろうか?」と内心思ったが、考えている時間はない。釣りに集中することにした。

釣りを開始してから最初の一時間は全くと言っていいほど無反応。

何もなくただただ時間が過ぎる。

今回持ってきた釣り道具をテストしているだけのような、悲しい時間。

15時50分、持ってきていた一番小さいルアーと一番弱いタックル(...道具のことを英語でタックルというが、釣りの専門用語はほとんどが英語である。勉強さえすれば、釣り人は英語の学習に向いているのでは?と思う。)
失礼、話しが逸れた。
一番弱いタックルを使用し、「釣り上げる」なんて大げさな表現が似合わない小さなピーコックバスを手にした。
久しぶりに釣ったけど、本当にキレイな魚である。熱帯魚を触って間近で観察できるというのは釣り人の特権である。
逃がすのが惜しい。 その後は当たりルアーを見つけたため、順調に釣り続け、たしか10匹くらいのピーコックバスを釣ることができた。数だけなら今までのマレーシア釣行で過去最多である。

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シシャモみたいなサイズ。笑

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日本から来た釣り人が小さいながらもバカスカ次々に魚を釣り上げるので、中華系の地元のご家族釣り師たちも僕のポイントに集まりだした。

しかし数はいいが、サイズが伸びない。釣り人はただ釣れただけではだめなのだ。釣れることに満足すると今度はサイズが欲しくなる。 その後も執拗に狙ってみるのだが、同じルアーを使い続けたせいか、魚の反応はなくなった。使っていたルアーは小さなソフトベイトと呼ばれるゴムのような素材でできたやわらかいもの。これをジグヘッドと呼ばれる鉛付きの針につけ、遠くに投げて竿で動きをつけてやる。すると左右にまるで小魚のように泳ぐ。特にこのピーコックバスという魚は他の淡水の魚と比べて、比較的早く左右に大きく動くものに反応を示しやすい。現に同じやり方で大型のサイズも足元まで何度か追いかけてきた。

が、狙いすぎたのか魚の反応はなくなった。

なぜなくなったのか。答えは簡単である。魚が学習したからだ。大きい魚ほど学習能力が高く、そう簡単には釣れない。魚にも考えはあるのだ。 こういう時は他のルアーを、とあれこれ交換してトライしてみたのだが、いろいろ持ってきた数々のルアーの中で、今日魚が反応したのは先ほどのルアーのみ。たった一つである。 本当に釣りって難しい。
しばらくすると、「Are you Mr. Hino?(日野さんですか?)」とゴルフ場の従業員と思われる知らない人が声をかけてきた。「Yes, but why you know my name?(そうだけど何で俺のこと知ってんの?)」と聞いてみた。最初はドキっとしたけれど、話を聞いてみると、どうも以前来た時にこの場所で知り合いになっていた中華系の友人「ユ―ジン君」(ダジャレじゃないよ。そういう名前の友人。)が彼に連絡していたらしい。
僕はすっかりそのことを忘れていたのだけれど、たしかに数日前にFacebookを通して行くということ伝えていたのだった。けど、ユージン君は数か月前にゴルフ場の仕事を辞めており、しかも今回はそちらの新しい仕事が忙しいらしく会えないとのことだった。残念に思っていただけに、彼のこの気づかいがとてもうれしかった。
しかも、僕のところに来た彼は、もう一人、前回知り合ったアランさんという中華系のおじさんを呼び出してくれた。連絡が取れていなかった彼とまさかの再会である。「久しぶり!メール見てくれた?」「ごめん見たけど返してない」とバツの悪そうな感じではあったけど、いろいろ久しぶりに話をすることができ懐かしかった。 過去に何気なくあった人と再会することによって「僕はマレーシアに三回も来たんだな」という当たり前のことを改めて感じた。歴史というと大げさだけど、過去や記憶というものがしっかりと生まれているという事実を、再会によって再認識することができた。自分の中で人とのつながりを喜び、感謝した。 再会と同時に降り出した激しいスコールの中、雨宿りしながらアランさんの話を聞くと、なんとこの数か月の間に友達と共同で釣具屋さんをオープンした、ということだった。それは何としても行ってみたい。ということで、夕方雨が止んだタイミングで釣りを打ち切り、僕らは釣具屋さんに行ってみることにした。
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マレーシアに来て初めての釣具屋さん訪問。実はこの国でまだ釣具屋さんに行ったことがなかったのだ。興味津々。 沈さん宅からそれほど遠くないし、思っていたよりも広く、しっかりとした釣具屋さんであった。アランさんは日本で仕事をしたことがあるので、日本語はペラペラ。終始嬉しそうにお店の説明をしてくれた。
自分への土産と明日のために、ルアー二個とエサ釣り用のナマズ5匹を購入した。
アランさんは日本の釣り具を輸入してビジネスにしたいという夢を語ってくれた。
釣り具業界だけでなく、日本のあらゆる業界は成熟してしまっているけれど、マレーシアはまだまだこれからという感じ。そういった国の雰囲気を直接肌で感じれるということも、旅の魅力だと思った。非常に面白い。ぜひ頑張ってもらいたい!
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夕食は19時。 近所のフードコートに向かった。
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ここは以前来たことがある場所。 何を食べようか迷ってしまうけど今回はナシゴレンにした。
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夕食後は沈さんが以前よりずっと一緒に行こうと言っていた、地元の「アイスビール」を飲みに行った。アイスビールとは、文字通りキンキンに冷えたグラスに注がれる半分凍ったシャーベット化したビールのこと。銘柄はご存じカールスバーグ。
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ビール自体は普通なんだけど、触感が面白い。おいしい! 酒も入ったせいか、いろいろと深い話をしてしまった。

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本当にいいお付き合いをさせていただいているなぁと感じた。感謝。
遅い23時に帰宅。 メールチェックにシャワー、そして洗濯。僕は旅の最中、荷物を減らすためほとんど衣類を持ってきていない。毎日洗わないと洗い替えがないのだ。夜も寝るまで忙しい。
寝る前、沈さんが何やら写真を持ってきた。
見ると前回、前々回のマレーシア滞在時の写真だった。
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Facebookやブログに色々のせているけど、いつも見てくれているらしい。
思い出話に花が咲く。
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今回で三回目のマレーシア訪問。
いつもいろんなことが起き、新しい発見がある。
地元の人たちとの繋がりがあり、友人の支えがあるから釣りができている。旅をさせていただいている。 旅ができていることが本当にありがたい。
何度言っても足りないけれど、本当に感謝だなぁと感じた。
ありがとう。そして明日もよろしく。
 
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