2016年04月13日

豪州&新西蘭釣行 回想記 第4話

2013年12月21日(土)
 二日酔い。14時初のバスでKLへ行き、夜パースへ。



うう。今日は移動日だというのに、朝から強烈に気持ちが悪い。二日酔いだ。いうまでもなく昨日のビールのせいだ。 しかも、ベッドの横には…夜中に気持ち悪くなって吐いてしまったようだ。(汚い話でスイマセン!) 頭が痛い。くらくらする。
僕は酒が好きだけれど、それほど強くはないのだ。
何とか酔いを覚まそうと、熱いシャワーを浴びてみたが、全然よくならない。
だめだ。
沈さんは気を使ってくれて、胃にやさしい(であろう)うどんみたいなものをテイクアウトで買ってきてくれた。しかし、それすらもなかなかのどを通らない。
「なんでもいいから食べないと、良くならないよ」との言葉に応えようとするのだけれど、正直食べることはおろか、声を出すことも辛い。 まさかこんなことになるなんて。恐るべし、12%ビールの力! 無理やり食べた朝食後、胃薬を飲んで、11時ごろまで二度寝をした。
ソファーでウトウトしているだけだったけど、だいぶ回復できた。
 
ずっと横になっていたかったけど、移動日なのでそうもゆっくりしていられない。 荷物をまとめなくてはならないし、汚してしまった部屋も掃除しなくてはならない。
自分でしてしまったこととはいえ、この二日酔いの中、汚物の処理は本当に拷問であった。
 
だがもう時間がない。 急いで部屋を掃除し、荷物をガサゴソまとめた。
気持ち悪い時は、あんまり近くにあるものを見たくないものだけど、この時ばかりは仕方ない。何とか頑張った。

14時発のバスに乗るため、13時に家を出た。

時間はあまりなかったけれど、一応時間的に昼食を、ということで、近所でチキンライスを食べた。名前は同じだけれど、日本みたいにチキン入りのケチャップライスではない。 さっき頑張って無理やり体に鞭を打って荷物をまとめたせいで、このころには食欲も少し
回復していた。 急いでいるのに、マレーシアの人はゆっくり。なかなか料理持ってこない。早く!笑
 
バスターミナルはわりと最近イポーにできたAMANJAYAというところ。
沈さんが日本を出発する前から事前に予約してくれていた。KLまで片道45リンギット。日本円で約1400円だ。

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やはり知人の力は、旅をする者にとって本当に心強い。
出発前は水まで買ってきてくれて、本当にどこまでもやさしく暖かいのだ。 僕も少しは見習わなくては。ありがとう!
 
あっという間のマレーシア滞在。 また来ようと思う。本当にありがとう! 沈さんに別れを告げ、バスに乗り込んだ。
 
思っていたよりもバスは広く、快適な感じ。
ほぼ定刻にバスは出発した。
たまたま隣に座ったマレー系と思われるおじさんもいい人だった。
話を聞くと、どうも息子さんは日本の大学に通っているらしい。 政府関係のお仕事をしているらしく、お金持ちっぽい。 色々話ができて、こういう時英語を勉強していて本当に良かったなぁと思う。
途中のトイレ休憩でも、売店まで僕を呼んで、ピーナッツの小袋を買ってくれた。
バスの中で二人して一緒にポリポリ。
こういう何気ない時間が、旅の中で大好きだ。

17時20分。KL空港着。
おじさんに別れを告げ、国際線のカウンターを目指す。
マレーシア航空 20時20発 MH0127便 オーストラリア・パース行

カウンターで荷物を預ける際、釣竿を入れてある“手製の塩ビ配管で作ったケース”を職員が見て、「ステッカーを剥がしてほしい」と言われた。これはホームセンターにあるもので自作したもので、あちらこちらの国の空港関係のシールが張られている。

思えばこの竿たちと共に色々な国を巡った。ベタベタにいろんなステッカーが貼られた思い出の塊。もうボロボロ。 どこの国でも「これはなんだ?」と言われる。

なるべくバーコードの付いた航空会社のステッカーはすぐに剥がすようにしているのだけど、それすらも面倒に感じるほど、この一年は飛びに飛んだ。

貼りたくて貼ったステッカーはほとんどついていないのに、剥がしてくれと言われたことが妙に面白かった。

チェックインとセキュリティーチェック後は、ゲート前でサブバッグの修理。
このバッグももう何年使っているかわからないくらい、酷使されている。
破れたところを針と糸で雑に縫いつける。
今回の旅で引退させようと思っているのだけれど、あと二か月は頑張ってもらおう。
コロンビア社製 名称不明 ?リットル

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夕食にと、ロビーのレストランでツナサンドを食べたのだけれど、結局離陸してから21時過ぎに機内食が出た。やっちゃったなと少し後悔した。
でもまた食べる。僕は案外食いしん坊なのだ。
事前に確認すべきだったな。旅の経験値はまだまだのようだ。

豪州&新西蘭釣行 回想記 第3話 良型ピーコックと12%alc BEER🍺

2013年12月20日(金)
「Tasik Rabanへ。足こぎボート?の旅。 」

朝6時45分起床。

夜中に少し寒さを感じたので、天井のファンとエアコンを切って寝たのだけど、そのせいで蚊にめちゃくちゃ刺されてしまった。おかげでかゆくて痒くて全く眠れず。トホホ。 起きて荷物の確認をする。

バッグの中の前回からの「残っていたお金」を数えたら256リンギット、日本円で約8000円。普段なるべくお金は各国で使い切ってくるように心がけてはいるのだけれど、どうしても海外に行く機会が増えてくると、通貨も無駄にどんどん増えてきて困る。まさにタンスの肥やし!しかも、かなり前に仕事で訪問していたインドの通貨・ルピーも大量に手元にあって持て余していた。インドに行く機会は次がいつなのかわからないし、正直じゃまである。そんな時ふと「マレーシアってインド人多いよなぁ。もしかしたら使えるんじゃない?」って思って今回持ってきてみた。数えてみると5920ルピー、日本円で約1万円。

それで、それを山脇さんに聞いたら、なんと山脇さんは仕事の関係でインドから帰ってきたばかり。インドにしばらく住んでいたくらいの方(?)なので、快く両替してくれた。ちょうど銀行の口座を解約して、手元にルピーがたくさんあって、少し増えても困らないとのこと。ラッキー!

さて、今日は8時過ぎに家を出た。
9時に一度山脇さん宅に寄ってルピーを交換。
この家の家主、山脇さんのルームメイトの友人ミミさんにも少しの時間だったけど再会することができた。この数か月で旦那さんを見つけ、赤ちゃんもできたらしい。
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本当にたった数か月ですごい展開の速さ。驚いた。マレーシアに住む方はみんなこうなのかな?
また赤ちゃんが生まれるころにおじゃましたいな。末永くお幸せに!
 
その後、三人でインド系の食堂で遅い朝食。ここは前回来た時にもお邪魔した。今回で二回目だ。
僕はロッティー・チャナイという南インドのナンみたいなものと、羊のカレー、そしてドラゴンフルーツのフレッシュジュースを注文した。
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いつも思うけど、いつも言うけど、マレーシアで食べる料理は本当にどれもおいしい!僕が旅や釣りや外国の魅力を伝えるにあたって、その国を見るにあたって非常に重要な部分の一つは、間違いなく料理だ。

特に東南アジアの。記憶力が悪いから料理名をメモっておかないといつも忘れてしまいがちになるのだけれど、本当にアジア飯はうまい。やはり日本という先進国で西洋化がすすむ現代においても、我らは紛れもなくアジア人なのである。かつて作家の開高健氏は「心に通じる道は胃を通る」と記した?が、まさにその通りだ。
ただし、モンゴルは除く。あの国の料理は…。また機会があれば語るとしよう。笑

しかし…
熱いトークをした後で恐縮なのであるが、この朝食後、まさかの「お腹の調子」が悪くなってしまう。 おそらくカレーのせいではなく、昨日の夜フードコートで飲んだコーラの“氷“が原因だ。いつもは氷なしにしてもらうのだけど、言い忘れてしまったのだ。

山脇さんとはここで終わりだったのだが、「また来ますね!じゃあね。」と手を振りながらながらも、頭の中は雲古のことでいっぱいになった。非常事態発令なのだ。 車を走らせると、釣りの前にすぐにガソリンスタンドへ寄ってもらった。何とかギリギリのところで間に合った。ちなみに、マレーシアのトイレは紙がない。

東南アジアはこういった紙なしトイレが非常に多い。場所によって和式(日本だけではないので和じゃないよね?)と洋式がある。今回は洋式であった。しかし、いずれにしても紙はない。その代り、もれなく蛇口とホースがついている。これがふつうである。(インドではホースではなく“コップ”のところもあった。喉が渇いていたからと言ってもちろん飲まないように。笑)文字通り、「手洗い」になっているため、床もビショビショなのがふつうだ。潔癖症の方がみると、思わず眉をひそめるであろう。

現地の方でも潔癖症がいるのか、よく見ると洋式なのに便座の上に無数の足跡があったりする。ナンデだ?おそらくビショビショの便器にお尻をつけたくないのだ。他人と知り合いに、いや尻合いになりたくないのだ。

トイレの話はほどほどに、車に乗り込み北へ向かった。非常事態は解除された。 今回目指した場所はTasik Ra◯an 「ラ◯ン湖」というところ。イポーからだと高速を使ってだいたい一時間くらいのところにあるダム湖で、前回良型のトーマンを釣り上げた思い出の場所だ。

11時20分に到着。
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まずは、前回来たときに思い出深いサカナを釣り上げたポイントに入る。

まずは道具をセットし、ルアーと昨日買っておいたナマズ両方で試してみる。
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湖全体の状況を確認しながら釣りを進めていくが、前回来た時よりも水位が1メートル近く上がっている。ただでさえ岸から釣りができるエリアが限られているこのエリア。非常にやり辛い。特にこの場所は岸から手前全体に浮草が茂っており、すぐに釣り糸が絡んでしまう。

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昨日アランさんのお店で購入したおススメのルアーも試してみるが、すぐに引っかかってしまい、糸がすぐに切れてしまった。全く釣りにならない。幸いフローティングタイプ(浮くタイプ)だったので、近くを通りかかった漁師さんらしき若者にお願いして回収してもらった。お礼にチップを渡そうとしたのだが、「いらないよ」と言って、素敵な笑顔だけ残して去って行った。 その後、釣り場を求め、近くにある湖畔のリゾートの敷地内へ。 広大な敷地の奥に浮桟橋があったので、そこからしばらく狙ってみるが反応なし。 「やっぱりボートがないと厳しいなぁ…」 岸から狙える場所が少なすぎて、本当に釣りにならないのだ。
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場所を求めて、また移動。 たまたまボート屋さんを発見!
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「おぉ、ボートあるじゃん!!」 そういえば前回借りなかったけど、ここにきて記憶が蘇ってきた。すんなり見つけることができた。 しかしお店は閉まっていた。定休日か?と思ったけど、マレー系の人が多いこのエリア。おそらくお昼近いこの時間は「お祈り」の時間で一時的に閉めているのだろうと読んだ。 とりあえず僕らも昼食をとることにした。

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午前中何にも反応がなく釣れなかったので、正直少し焦っていた。おいしいご飯を食べているときも、終始考えているのは釣りのこと。 マレー料理を食べた後はすぐにボート屋さんへ戻った。

戻るとお店はやっぱり開いていた。

「よし!」 さっそく受付の方と交渉する。

お店の人はやたらとエンジン付きボートを勧めてきたけど、少し値段高い気がしたし、エレキがないのにエンジン付きを借りても、釣りをしてる最中の微妙な操船ができないと、これまた釣りにならない気がした。 迷った挙句、超ボロボロの足こぎボートにした。めちゃくちゃ遅いし疲れるだろうけど、微妙な操船は可能。エンジン音もないので、魚に余計なプレッシャーを与えにくいと思った。しかし、足こぎボートなんて、小学生時代のスワンボート以来だ。 交渉して、時間無制限で30リンギット(日本円で約1000円)に値切った。これから二か月の旅をひかえている僕は、節約の鬼になっていた。

準備をしてボートに乗り込む。

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実際乗ると思っている以上に遅いし、操船も結構難しい。舵があまり効かないのだ。 まぁしばらくしたら慣れたけど。 岸際を流しながら、気になるスポットにルアーを通していく。 このボートは屋根がついているから、突然のスコールや強い日差しは遮ることができるけど、キャストがしにくい。投げる度にルアーが屋根に当たらないように注意しなくてはならない。

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色々なルアーを使って反応を見るが、全く生命感はない。何もない時間が過ぎていく。焦る自分。 そうこうしているうちに、午前中ルアーを引っかけてしまったエリアに着いた。 前回の旅では、何度か岸から魚の反応があった、思い入れのある場所だったので、闇雲に投げず、少し考えてからルアーを選び直し、結んだ。

その気持ちのこもった第一投目。

とうとう待ちに待ったこの時が来た!魚だ! どう考えても昨日のサイズとは違う引き。 水中で鮮やかなオレンジ色が揺れる。 最初はトーマンかなと思ったけど、水中の色でピーコックバスだということが分かった。


沈さんがネットを用意し、僕に手渡す。 焦らず慎重に、と自分に言い聞かせながらも、興奮が抑えきれない。 「頼むからバレないでくれよ」左右に泳ぎ必死に抵抗する魚を見ながら、何度かそう思った。 数分後、ようやくネットの中に魚が入った。

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「よっしゃー!!やった!やったよ〜!」

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釣り人の至福の時。この一匹までが長かった。 「ありがとう!」沈さんと握手。 サイズを測ると42cmとそんなに大きくなかったのだけど、 昨日のと比較すると二倍以上ある。笑

平均的にピーコックのサイズが小さいマレーシアではまずまずのグッドサイズといえるだろう。 久しぶりにこんなに興奮することができた価値ある魚。三度目のマレーシア挑戦でようやく記憶に残る魚を手にすることができた。 記憶に焼き付けようと、魚体を眺め、何度も何度もシャッターを切った。

撮影後は、生きたまま魚を野生に返す。リリースするのだ。 せっかく釣ったのにもったいないって? いや、ナンデかわからないが、食べてしまおうとは思えないのだ。生きたまま逃がしてあげたいのだ。 特に良い魚を釣り上げたとき、釣り上げて満足度が大きいほど、その気持ちが顕著に表れる気がする。 なぜこういう心境になるのか、考えたけど、単純に殺してしまうことを嫌っているのかもしれない。何かを殺すということは気持ちいいものではない。

生き物を、釣り上げた魚を殺すことは、釣り師の中に、感動とは別の、新たな特殊な感情を生む。 その新たな複雑な感情が釣れた喜びをかき消してしまう。 食べておいしいと感じる喜びよりも、殺してしまった時の「悲しい」と思う感情の方が上なのだ。

いくらおいしく食べても、その感情は消えない。 悲しい感情よりも、釣れた魚が元気に帰ってくれた時の「喜び」の方が上なのだ。 だから僕は水に帰す。

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元気で帰ってくれた魚は、その後何年も、その土地と、自分の頭の中両方で泳ぎ続ける気がするのだ。 もう十分遊んだではないか。
殺す遊び、ハンティングではないのだ。

「じゃあね」とリリース。

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水しぶきを上げながら、今回も元気に水中へ帰って行った。 住処へ戻すことができた。 その後も足こぎボートはしばらく湖面を彷徨った。しかし魚からの反応はまたしても無くなった。どうもこの湖の大型の魚の個体数はそれほど多くはないらしい。

日本からはるばる遠くまで来ると、どうしても海外はパラダイスで、魚がたくさん釣れてくる、と思ってしまいがちで妄想は膨らむのであるが、実際はそんなことはなく逆であることの方が多い。

一時間くらいして、僕らは向かい風の中漕いで漕いで対岸へと向かった。 しばらくすると、突然水面に波紋が広がった。魚だ。 おそらくトーマンだろう。日本のライギョに似たこの魚は、日本のそれと同じように水面で空気呼吸をする。 ボートを止めて、狙いを絞る。数投目、僕の投げるルアーにアタリがあった。 上がってきたのは40センチくらいの、超かわいらしい赤ちゃんトーマン。

「小さいなぁ。まだ他にもいるんじゃない?」と思って、その魚をとりあえずバケツに入れ、しばらく釣りを続けてみた。釣りはタイミングだ。まだ周りでは他の魚が呼吸している。釣れそうな雰囲気を感じているときはひたすら攻める。このタイミングを逃がしてはならない。 が、しばらく様子を見ながら釣りを続けたけど、それっきり反応はなくなった。

おまけに、バケツ内に入れておいたトーマンは、暴れてジャンプして、湖に帰ってしまった。写真すら撮っていなかったのに。悔しい。後悔先に立たず。 まぁ、良型ピーコックが釣れたから、ヨシとしよう。 スコールが降りそうな雲行きだったので、雨が降り出す前にボート屋さんに戻った。
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短い時間でいろいろあったけれど、時計を見ると三時間ほどの釣りだった。 片づけをして、車を走らせると、やはり豪雨となった。

夜は沈さんの家でご飯を食べることとなり、電話で帰宅途中で予約したテイクアウトのチャーハンとビールだった。
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テキトーにビールを二本購入したのだが、これが失敗だった。 僕が選んだ二本とも、アルコール分が12パーセントだったのだ。 僕は5パーセントのビール以外嫌いなのだ。 味は悪くなかったのだけれど、案の定、悪酔いした。 素敵な一日が、ビールの選択を誤ったせいで、最悪な一日に変わってしまい、この日は幕を閉じた。

2015年04月08日

豪州&新西蘭釣行 回想記 第2話 ゴルフ場でピーコックバス。

2013年12月19日 
朝8時45分 ピヨピヨと鳴いている鳥の声で目を覚ました。
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日本の鳥と当然違うから、朝の雰囲気も少し違うように感じる。気温も涼しいというよりも少し寒いくらいだ。まぁ日本は今冬なのだから、寒いと文句を言うのも少し変な気がするが。 昨夜到着が遅くて、寝る時間が遅かったせいもあり、朝は少しスローなスタート。朝食の前に日本から持ってきていた日本茶をすする。心が落ち着く。やはり僕は日本人だ。

お茶を飲みつつ、さっそく荷物を開き、釣りの準備をする。 もう一人の現地在住の日本人の知人、山脇さんと電話で連絡を取り合い、集合場所を決めた。沈さんも山脇さんも、釣りはしないのだけれど、日本から来る物好きな僕をいつも「日野さん本当に好きですね〜」と笑いながらいつも旅に協力していただいている。本当にありがたい。 10時15分出発の準備ができた。荷物を車に積み込み沈さん宅を出る。

11時ごろ遅い朝食、というかブランチになってしまったのだが、近所の食堂で僕のマレーシアにおける朝食の定番「雲呑面(ワンタンミー)」を食べる。
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中国語で書くと雲呑面だけど、日本語だと雲呑麺。麺は面なのだ。

メニューもいろいろ感じで書かれているが、相変わらず一切読めない。読めないからかいつも雲呑面を頼む。沈さんに聞いてもいいが、全部のメニューを説明してもらうのもなんだか申し訳ないし、そもそも僕はこれを食べたいのだ。サッパリしていていつ食べてもうまい!
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マレーシアの魅力の一つは何と言っても料理だと思う。中華系、マレー系、インド系などなど、エリアによって住んでいる人種が違う為か、一つの町でいろいろな国の料理を味わうことができる。日本だと違う食文化を味わおうとするとどうしてもお値段が気になってくるのだが、マレーシアは物価の違いももちろんあるのだろうが、ほんとうに庶民的。店の多くがほとんど低価格。かつ当たり前だがうまい。いやまずかった料理というものがほとんどないのだ。本当に。食べ物が好きだから何度も来てしまう、といっても過言ではない。

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日本で、「奥さんが料理上手だと、亭主は仕事を早く終わらせてすぐ自宅に帰ってくる」というけど、僕はそんな感じでマレーシアの料理に心を、いや胃をつかまれているのかもしれない。 その後移動し、久しぶりに山脇さんと再会。少しだけお仕事をお手伝い。 そして14時過ぎ。いよいよ釣りへ。

前回の滞在時、初のピーコックバスを釣り上げることができた思い出の場所、 「クリアウォーター」というゴルフ場へ向かった。 釣りなのにゴルフ場?? そうここはゴルフ場なのに、その敷地内にある無数の池で釣りを楽しむことができるという、不思議な場所なのだ。

日本の本や雑誌等では某TT地区が有名なのであるが、実際エリア一帯に無数にある池のすべてで釣りをしていいわけでもなく、また個人の所有しているエリアも多いため、情報が少なく、知人もいない日本人が連休中にふらっと行ってさっと釣りをするというのは、案外難しい。
しかし、ここは一応入場料を払わなければならないけども、門ではガードマンが管理しているので治安の面も安心できるし、一般の釣り人が入ることは難しいため、釣り人が少ない。まさにパラダイスなのである。

とはいえ、釣り堀ではないので思い切り野生の魚たち。そんなに簡単ではない。そこが釣り人を熱くさせる。 ここでの主な対象魚は南米ブラジル原産の「ピーコックバス」。他には、タイにも生息している人気ターゲット「トーマン(タイ語だとシャドー)」だ。この二種をメインで狙う。 守衛さんに門で「コノニホンジン、釣りに来た」と沈さんに説明してもらい、ゴルフコース沿いの道を進む。

奥にある受付で簡単な手続きを済ませ、さっそく釣りスタート。
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正直、僕以外二人は全く釣りに興味ないので、毎度ながら僕が釣りしている時間ずっと待たせてしまうことになる。暇を他人に与えるというのは、お互い結構な苦痛で、本当に申し訳なく思った。そこで、山脇さんには日本から持ってきていた「地球の歩き方」で読書(?)をしてもらい、沈さんには僕のカメラを持っていただき、カメラマンになってもらうことにした。「こんな人使いでいいのだろうか?」と内心思ったが、考えている時間はない。釣りに集中することにした。

釣りを開始してから最初の一時間は全くと言っていいほど無反応。

何もなくただただ時間が過ぎる。

今回持ってきた釣り道具をテストしているだけのような、悲しい時間。

15時50分、持ってきていた一番小さいルアーと一番弱いタックル(...道具のことを英語でタックルというが、釣りの専門用語はほとんどが英語である。勉強さえすれば、釣り人は英語の学習に向いているのでは?と思う。)
失礼、話しが逸れた。
一番弱いタックルを使用し、「釣り上げる」なんて大げさな表現が似合わない小さなピーコックバスを手にした。
久しぶりに釣ったけど、本当にキレイな魚である。熱帯魚を触って間近で観察できるというのは釣り人の特権である。
逃がすのが惜しい。 その後は当たりルアーを見つけたため、順調に釣り続け、たしか10匹くらいのピーコックバスを釣ることができた。数だけなら今までのマレーシア釣行で過去最多である。

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シシャモみたいなサイズ。笑

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日本から来た釣り人が小さいながらもバカスカ次々に魚を釣り上げるので、中華系の地元のご家族釣り師たちも僕のポイントに集まりだした。

しかし数はいいが、サイズが伸びない。釣り人はただ釣れただけではだめなのだ。釣れることに満足すると今度はサイズが欲しくなる。 その後も執拗に狙ってみるのだが、同じルアーを使い続けたせいか、魚の反応はなくなった。使っていたルアーは小さなソフトベイトと呼ばれるゴムのような素材でできたやわらかいもの。これをジグヘッドと呼ばれる鉛付きの針につけ、遠くに投げて竿で動きをつけてやる。すると左右にまるで小魚のように泳ぐ。特にこのピーコックバスという魚は他の淡水の魚と比べて、比較的早く左右に大きく動くものに反応を示しやすい。現に同じやり方で大型のサイズも足元まで何度か追いかけてきた。

が、狙いすぎたのか魚の反応はなくなった。

なぜなくなったのか。答えは簡単である。魚が学習したからだ。大きい魚ほど学習能力が高く、そう簡単には釣れない。魚にも考えはあるのだ。 こういう時は他のルアーを、とあれこれ交換してトライしてみたのだが、いろいろ持ってきた数々のルアーの中で、今日魚が反応したのは先ほどのルアーのみ。たった一つである。 本当に釣りって難しい。
しばらくすると、「Are you Mr. Hino?(日野さんですか?)」とゴルフ場の従業員と思われる知らない人が声をかけてきた。「Yes, but why you know my name?(そうだけど何で俺のこと知ってんの?)」と聞いてみた。最初はドキっとしたけれど、話を聞いてみると、どうも以前来た時にこの場所で知り合いになっていた中華系の友人「ユ―ジン君」(ダジャレじゃないよ。そういう名前の友人。)が彼に連絡していたらしい。
僕はすっかりそのことを忘れていたのだけれど、たしかに数日前にFacebookを通して行くということ伝えていたのだった。けど、ユージン君は数か月前にゴルフ場の仕事を辞めており、しかも今回はそちらの新しい仕事が忙しいらしく会えないとのことだった。残念に思っていただけに、彼のこの気づかいがとてもうれしかった。
しかも、僕のところに来た彼は、もう一人、前回知り合ったアランさんという中華系のおじさんを呼び出してくれた。連絡が取れていなかった彼とまさかの再会である。「久しぶり!メール見てくれた?」「ごめん見たけど返してない」とバツの悪そうな感じではあったけど、いろいろ久しぶりに話をすることができ懐かしかった。 過去に何気なくあった人と再会することによって「僕はマレーシアに三回も来たんだな」という当たり前のことを改めて感じた。歴史というと大げさだけど、過去や記憶というものがしっかりと生まれているという事実を、再会によって再認識することができた。自分の中で人とのつながりを喜び、感謝した。 再会と同時に降り出した激しいスコールの中、雨宿りしながらアランさんの話を聞くと、なんとこの数か月の間に友達と共同で釣具屋さんをオープンした、ということだった。それは何としても行ってみたい。ということで、夕方雨が止んだタイミングで釣りを打ち切り、僕らは釣具屋さんに行ってみることにした。
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マレーシアに来て初めての釣具屋さん訪問。実はこの国でまだ釣具屋さんに行ったことがなかったのだ。興味津々。 沈さん宅からそれほど遠くないし、思っていたよりも広く、しっかりとした釣具屋さんであった。アランさんは日本で仕事をしたことがあるので、日本語はペラペラ。終始嬉しそうにお店の説明をしてくれた。
自分への土産と明日のために、ルアー二個とエサ釣り用のナマズ5匹を購入した。
アランさんは日本の釣り具を輸入してビジネスにしたいという夢を語ってくれた。
釣り具業界だけでなく、日本のあらゆる業界は成熟してしまっているけれど、マレーシアはまだまだこれからという感じ。そういった国の雰囲気を直接肌で感じれるということも、旅の魅力だと思った。非常に面白い。ぜひ頑張ってもらいたい!
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夕食は19時。 近所のフードコートに向かった。
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ここは以前来たことがある場所。 何を食べようか迷ってしまうけど今回はナシゴレンにした。
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夕食後は沈さんが以前よりずっと一緒に行こうと言っていた、地元の「アイスビール」を飲みに行った。アイスビールとは、文字通りキンキンに冷えたグラスに注がれる半分凍ったシャーベット化したビールのこと。銘柄はご存じカールスバーグ。
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ビール自体は普通なんだけど、触感が面白い。おいしい! 酒も入ったせいか、いろいろと深い話をしてしまった。

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本当にいいお付き合いをさせていただいているなぁと感じた。感謝。
遅い23時に帰宅。 メールチェックにシャワー、そして洗濯。僕は旅の最中、荷物を減らすためほとんど衣類を持ってきていない。毎日洗わないと洗い替えがないのだ。夜も寝るまで忙しい。
寝る前、沈さんが何やら写真を持ってきた。
見ると前回、前々回のマレーシア滞在時の写真だった。
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Facebookやブログに色々のせているけど、いつも見てくれているらしい。
思い出話に花が咲く。
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今回で三回目のマレーシア訪問。
いつもいろんなことが起き、新しい発見がある。
地元の人たちとの繋がりがあり、友人の支えがあるから釣りができている。旅をさせていただいている。 旅ができていることが本当にありがたい。
何度言っても足りないけれど、本当に感謝だなぁと感じた。
ありがとう。そして明日もよろしく。
 

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